●居間の照明
家族生活の中心になる部屋ですから、すみずみまでゆき届く充分な明るさが必要なことはいうまでもありませんが、それ以外にもいくつかの照明方法によって、雰囲気を演出できるようにします。
まず全体照明として天井直付けかコードリールの付いたペンダントライトにして、部屋全体の照度を100ルクス以上にします。それに調光器付きのスイッチをつけて明るさを変えられるようにしておくと静かな気分にひたりたいときに便利です。
そのほか局部照明をじょうずに使って変化を楽しみましょう。たとえば飾り棚や置き物、壁にかけられた絵などに光をあてて(スポットライト)、装飾の効果を高めることもできます。またちょっっともの足りないような感じの壁面があったら、ブラケットライトを付けてみましょう。たとえば真鍮製のものとか、クリスタルのシャンデリアなど、もちろん他の家具とのつり合いをよく考えなければなりませんが、照明器具そのものが装飾となるわけです。
読書や編み物をするためには、ソファのかたわらにフロアライトを置きます。フロアライトを置く場合は、コードを長くひきずらないようにコンセントの位置に注意します。床に埋め込むフロアコンセントがよいでしょう。
夜には夜の雰囲気がほしいので、居間の照明は暖かみのある白熱灯がおすすめ。照明方法としては間接照明か半直接照明がよく、器具は壁面が充分にある場合はブラケットランプ、ティーテーブルの上に低く吊られるコードペンダントライト。また読書などのためにはフロアライトで局部照明をします。
●書斎の照明
書斎や勉強部屋は夜間も使用することが多いので、照明計画はしっかりたてたいものです。全体照明と作業部分を照らすテーブルライトなどの二つの照明方法によって、作業部分に適した明るさをつくります。どんなに明るくても、どちらか一つだけの方法では充分だとはいえません。
照明器具の設置位置は、光源が直接目に当らないよう、光源を背にしたり手でさえぎったりすることのないように考慮しなければなりません。昼間の窓などからの採光と、夜の人工照明の光線の方向は逆になることが多いので注意しましょう。
テーブルライトなどの局部照明は、手元から30センチ以上離れないと目のためによくありません。
他の場所と違い、書斎では細かい字を読んだり、書いたりしますので、照明はできるだけ明るくします。少なくとも100ルクス以上の明るさが必要です。
それには机上に40ワットぐらいのデスク・テーブルライトを置き、天井灯は直付けかペンダントライトにします。光による影ができにくく、手元が明るくて読み書きしやすいのは蛍光ランプです。ランプの青みが気になる場合は、全体照明の天井灯を白熱灯にし、スタンドを蛍光ランプにすると色がミックスされて調和がとれます。その反対もよいでしょう。
●寝室の照明
部屋全体を明るくするライトと枕元のライトは必要で、このほか化粧コーナーや書斎コーナーがある場合は、それぞれ専用のライティング(照明)をします。全体としてはそれほど明るくする必要はなく、むしろやわらかい光が部屋の中に充満するような感じがよいので、ブラケットランプやダウンライトがよいでしょう。ベッドのまくらもとや各コーナーの局部照明は、スタンドランプやブラケットランプにします。また足下灯といって足もとを照らすライトをドアのそばに付けておくと、夜中に起きるときなどに便利です。
スイッチは、一つの電灯を二ヶ所で点滅できる三路スイッチにし、入口のドアをあけた内側とまくらもとに取り付けておくと、同じライトを入口とベッドの両方から点滅させることができて便利です。また寝室のなかには、スタンドランプのほかにテレビやラジオ、クーラーなどをおきますので、コンセントは多めに備えておきます。
●食堂の照明
食堂を上から照らす白熱灯のペンダントライトがよく、色つきや蛍光灯は、料理の色を変えてしまうので禁物です。ペンダントライトは大きめのものを一個か、また小型のものを二〜三個並べるのもよい方法です。欧米で使われているキャンドルは、食卓のムードを盛り上げ、味わいを深める方法として使いたいものです。
居間につづくことが多いので、床や天井などは居間と同じ仕上げにしておくほうが無難でしょう。全体にソフトな感じがよく、ライティング(照明)はふつうの白熱灯がよく、コードリールの付いたペンダントライトが最適の照明器具です。暖色は食欲を増進させ、白熱灯も暖かい光をそえてくれます。蛍光灯は食物の色合いが悪く見えるので好まれません。西欧の食卓ではろうそくの灯でムードをつくって食事をするほどですが、日本の食事のように形や色合いを食べるところでは、あまり暗い照明は好まれないようです。
●台所の照明
台所は作業がしやすいように明るいことが必要です。そのため照明器具は白熱灯よりも蛍光灯のほうが、明るくて影ができにくいので向いています。
全体照明と調理手元を明るくする局部照明を併用し、全体照明は天井へ埋め込む蛍光灯がよく、局部照明はふつう流し台の上に取り付けます。また、流し台の上の食器棚の底部の中に埋め込んで、下だけ明るくする方法もあります。蛍光灯はシェードのついているものが、光源をかくすのでまぶしくなく、目が疲れません。
ダイニングキッチンになっている場合は、これらのほかに食卓の上にコードリール付きのペンダントライトを吊るし、食事のときはそこだけのライティング(照明)をすると雰囲気が盛りあがります。
スイッチは、全体照明の場合は出入口の近くに、局部照明は流し台から手の届くところが便利です。
蛍光灯は太陽光線や白熱球とは光の波長が違うため、特定の色(赤系統)だけがとくに変わって見えます。台所で使用する場合は食品の色が変化して見えるのが欠点で、とくに肉などはどす黒く見えるので食欲に影響しますが、白熱球とほとんど同じように見える特殊な蛍光灯が販売されています。点灯したとき、ネオン管がかすかに青く見えるものと、ピンク系のものと二種類ありますが、食品の色を黒っぽく見せないためには、ピンク系の光を出す白色系のものが適しています。
●子供部屋の照明
勉強部屋も兼ねている場合が多いため、照明は直接照明と間接照明の二通りを上手に組み合わせる必要があります。
部屋全体を明るくする照明にペンダントライトなどを使い、机の左側から照らす照明をテーブルライト、デスクライトなどを使ってひとつ作るようにします。 |
|